マスデバリアの植え替え

マスデバリアの成長は品種と栽培環境により多様です。水の好きなマスデバリアですが写真のように着生ランの根であることがわかります。

植え替えの適期は新芽の成長時が良いでしょう。動きのない時に植え替えても株を弱らせ、残っていた根さえ傷めてしまいます。

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この株は去年6月に植え替えた株です。

根は枯れ死して弱っていましたが、小さな鉢に植えて湿度が高い時には多湿にならないようにしたことで根が多く出ました。

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少し湿らしてから根を傷めないように取り出します。

写真のように白い根が根鉢を作り、根に細毛がはえている状態が元気な株です。

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中心部のみ古い水苔を取り除き、鉢増しの場合は根鉢を広げて新しい水苔を詰めます。

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どの程度の堅さに植えるかは管理に左右されますが、与えられた水が鉢内に速やかにいきわたり、すぐに排出されることが大事です。

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植え替え後は半日陰でシリンジを多く湿度を保ち、水やりは鉢内がグショグショにならないように軽く湿らす程度にしましょう。

カトレアのようにとはいいませんが、やはり傷んだ根が回復するまでは微妙な水管理が重要です。

取り出した株の根の状態がよくない場合は鉢を小さくしましょう。

植える堅さは株元をしっかり、下部はゆるめにします。

着生タイプの葉の薄いものは小さめの鉢に、地生タイプの大型種は大きめの鉢に植えると良いでしょう。